(※猫の自然食を実践している飼い主さん向けの記事です)
この時期に意外と増加するのが便秘…
気がついたらしばらく出ていないことも
猫がトイレでうんうん踏ん張っているのをみて
あれもしかして…?!とドキッとする人も多いのでは?
猫が自然食を食べている場合、
平均2~3日がおよそのウンチサイクルです
この<平均で>というのをもちろん忘れてはいけません
数のバラツキがあるからこその平均なので
毎日する猫もいれば、4~5日サイクルの猫もいます
個体差があるからこそ
そこをちゃんと把握しているかしていないか
気付けるか気付けないかという意識の向け方はとてもとても大切です
今回はこの時期ならではの便秘について
これまでの経験と皆さんからお寄せいただいた相談内容を合わせて
症状や注意点、改善方法などをシェアしたいと思います
さて、この時期この時期と言っていますが
一体どのような時期かと言いますと『換毛期』です
いわゆる冬毛から夏毛に変化していく時期のこと
自然食の猫たちの場合、グルーミングをした毛は
ほぼウンチとして下から自然排出します
(これがアレだからねww)
しかし、この換毛期の時期は
いつも以上に飲み込む毛が多くなりますので
下からだけでは追いつかず上から出すこともあります
まるでウンチのような毛玉を吐くこと
これは換毛期の猫にはある意味自然なことです
ですが
普段の身体のシステムが上から下へキレイに流れるようになっている
自然食の猫たちの中には
許容範囲以上に毛が腸管内へ移動し便秘を起こしてしまうことがあります
これは繊維質が足りていないからではありません
(アレはこれだからねww)
純粋に自分で処理できる毛の量を超えたことで起こります
症状は異物を飲み込んだときに起こるものと似ています
・最も初期には頻繁に嘔吐をする
(胃の残留物がない場合、白~透明の液体を吐きます)
・何度もトイレに行きウンチングスタイルをするが出ない
あるいはちょっとしか出ない
・力み過ぎて胃液を吐く
(胆汁が混じり黄色い液体を吐きます)
・最初は食欲や元気がある
・その後、食欲がなくなり動かなくなる
ホメオパシーのセルフケアで対処できる場合もありますが
これはホメオパシーのセルフケアを学んだ人にしかできません
それでも、2種類までのレメディでウンチが出なければ
獣医さんへ相談した方が良いでしょう
元気エネルギーの状態を見ながら1日~2日が限度です
中には本当に異物を飲み込んでいることもあります
異物誤飲が疑われる場合はすぐに獣医さんです!!
大切なことは
こうした換毛期に、大量の毛からくる便秘が起こるかもしれないという
事前予測をもちながら、普段から猫の生活パターンを確認し、
少しでも疑われるときは、早めにケアをしましょう
出したいのに出ないのはとても辛いことです
この時期は特に便秘かそうでないかの境界線は微妙になります
ですから、注意するに越したことはありません
少なくとも各猫のウンチサイクルは確認しておきましょう
また、この時期だけでなく普段から便秘対策を考えておくのも良いですね
繰り返しになりますが
闇雲に起こるかもしれないからケアしなければならない、のではありません
こういうことが起こるかもしれない、という
事前の知識を持つこと、そして対応策を持っておくことが大事なのです
<出したいんです>
換毛期、過剰な毛玉による便秘を予防しましょう
・換毛期のブラッシングを念入りにする
・ネコ草を定期的に与え毛玉を吐かせる
・腸の動きをよくするような食材を入れる
(但し、食物繊維の入れ過ぎは猫には致命傷になります!)
・お腹を優しくマッサージする(マルママッサージもオススメです)
ウンチ考は奥が深くまだまだたくさんありますので
今後も気付いたことなどシェアしていきたいと思います
※この記事は『猫の自然食』を実践している飼い主さん向けです
便秘は自然食でもキャットフードでも起こる可能性のある症状です
少なくとも自然食の猫のそれとフードを食べている猫のそれは
内容的に同じではありませんのでこのように注意書きさせていただきました